ヤマセミ山地の渓流などに生息するカワセミ科の鳥。警戒心が強く人里離れた山奥でしか見られませんが、中津川では宮ヶ瀬ダムの湖底に渓谷が沈んでしまったため、民家の立ち並ぶ地域へ姿を見せ始めました。当初、私たちはこのヤマセミの生態を記録するために中津川を訪れました。


カワラノギク環境省レッドデータブック指定絶滅危惧種。世界でも日本の関東地方にしか見られない植物で、現在は中津川をはじめ、相模川、多摩川などの数河川にしか生息していません。石や砂利の河原に繁殖しますが、近年は河川整備やダムが土砂をせき止めたことなどにより、生息場所が 減少したため絶滅の危機に瀕しています。吉江さんは自宅でカワラノギクの株を育て中津川の河原に移植する活動を続けています。
ロゼットカワラノギクの成長過程で見られる形態で葉を放射状に広げた姿が特徴です。一度タネを実らせると枯死するカワラノギクは、すべての株が一緒に成長してしまうと全滅のリスクが高まります。そこで成長の遅いものはロゼットに留まり運命を将来へと託します。カワラノギクは二通りの生き方を選択することで種を 存続させています。


ヒゲナガカワトビケラトビケラ目の水生昆虫。幼虫は口から吐いた糸を使い、川底の石と石の間に小石や木片で巣を作ります。巣の入口に網を張り、これにかかった落葉の破片などを食べています。成虫は触覚が羽の1.5倍の長さがあり、これが「ヒゲナガ」の命名の由来となっています。 今回の齋藤さんの調査により、宮ヶ瀬ダムの直下で異常に繁殖している事実が明らかになりました。
オオナガレトビケラ昭和36年、齋藤知一さんが教え子たちと上流を調査した際に、当時日本でわずか3例しか確認されていなかったオオナガレトビケラを発見しました。これは新聞でもとり上げられるほど話題になり、教え子の小倉英嗣さんが描いた詳細なスケッチも掲載されました。齋藤さんは今回の調査で“旧友”オオナガレトビケラに再会することを目的のひとつにしています。


お問い合せ : movie@nagale.info